スタジオジブリが1989年に公開したアニメ映画「魔女の宅急便」は35年が経った今でもファンの多い名作ですよね。
我が家は子供が月に1度は見るほど大好きな作品なのですが、子供にふと「なぜキキはジジの声が聞こえなくなっちゃったの?」と聞かれました。
そういえばなんでだっけ・・・?
実ははっきりとした理由は知らなかったので、
こちらについて調べていきたいと思います!最後まで読んでもらえるとうれしいです。
ジジの声が聞こえなくなった理由は?喋れなくなったわけではなかった!
キキが実家を出て修行に出る時にも一緒に付いてきた相棒の黒猫・ジジはキキに忠告したり心配したりたまに冷たかったりしますが、2人の会話からは信頼関係がにじみ出ていますよね。
そんなジジは後半になると普通の猫と同様の「にゃー」という鳴き声しか出さなくなります。
キキは「ジジ、あなた言葉はどうしたの?」と問いかけますが、物語の最後までとうとう日本語で答えが返ってくることはありませんでした。
なぜキキはジジと会話ができなくなってしまったのかというと
これだけでは成長したらどうしてジジの言葉がわからなくなってしまったのか?疑問が残りますよね。
実はジジは最初から言葉は話せないそうなんです。キキがジジとしている会話はすべてキキの心の声で、自分との対話なんだそう。
物語の後半でジジの声が聞こえなくなってしまったのは、キキが成長したことによってジジとの対話は必要なくなった、すなわちひとりでやっていけるまでに成長したということを表現しています。
ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんによると
「(ジジは)ただのペットじゃなくて、もうひとりの自分なんですね。だからジジとの会話っていうのは、自分との対話なんです。ラストでジジとしゃべれなくなるというのは、分身がもういらなくなった、コリコの町でちゃんとやっていけるようになりました、という意味を持っているわけです」
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) March 27, 2020
キキにとってジジはもうひとりの自分であり、自分との対話だそうです。
まさか最初からジジはしゃべっていなかったなんて思いもよらなかったのでびっくりです!
ジジのちょっと気だるげな話し方や2人の兄弟のような会話が好きなのですが、あれはすべてキキの心が生みだしたものだったとは・・・。
イマジナリーフレンドのようなものだったんですね。
そういえば、キキ以外の人とはしゃべっていませんもんね。小さい頃は、魔法で言葉が話せるなら他の人ともしゃべればいいのに~と思っていました。
ジジの声が聞こえなくなった理由は原作とアニメで違う?
スタジオジブリの「魔女の宅急便」で最後にキキがジジの言葉が聞こえなくなってしまったのは、キキが成長したために猫と心の声で対話する必要がなくなったからでした。
ですが、実は角田英子さんの原作「魔女の宅急便」では少し違っているんです。
原作ではジジはキキの心の対話ではなく本当にしゃべることができます。しかし、アニメ版と同じように途中でキキはジジの言葉がわからなくなってしまうシーンが訪れます。
原作でジジの声が聞こえなくなった理由は
です。
原作では「魔女が恋をすると一緒にいる黒猫と話せなくなる」という理由が綴られています。
キキはとんぼに恋をしたのでジジの言葉が聞こえなくなってしまったということらしいのですが、実は原作でキキがジジの声が聞こえなくなったのは一時的なもので、また会話ができるようになります。
これは実はジジが恋をした相手のリリーに「しゃべり方が変」だと言われてしまったのを気にして、人間の言葉をしゃべるのをやめてしまったから。
ですが、とんぼからありのままでいいという手紙をもらったために、再びキキと言葉を話すようになっており、以降はキキが結婚するまでキキの相棒であり続けました。
原作ではジジが意図的に人間の言葉を話すのをやめていたことが原因だったんですね。魔女に遣える猫も大変なんですねぇ。
実は原作ではキキが35歳になるまでの様子が描かれているということで、キキのその後の人生も気になりますよね!
まとめ|ジジの声が聞こえなくなった理由は?喋れなくなったわけではなかった!
スタジオジブリの魔女の宅急便において、魔女のキキが相棒のジジの声が聞こえなくなってしまったのはなぜなのか?を調べました!
というのが理由でした。
実はジジははじめからしゃべっておらず、すべてキキがひとりで作りだした会話だったんですね。
そして原作ではジジが話せなくな理由はふたつあって、
魔女が恋をすると相棒の黒猫と喋れなくなると書かれており、またストーリーの中でジジが恋をしたために猫語以外を話すことをやめてしまったからというものだそうです。
原作も素敵ですが、宮崎駿監督らしいアレンジもとてもいいですよね。原作とアニメの共通点と違う点をそれぞれ探しながら見比べてみるのもおもしろそうです!