就任したKADOKAWAの会長の角川歴彦さんが東京五輪の贈収賄事件で賄賂を贈ったとして逮捕されました。
同じく出版業界で活躍するの角川春樹さんは実の兄にあたります。
かつては兄弟でKADOKAWAを切り盛りしていましたが、現在は兄弟は別々の会社を経営しており、関係はとても不仲だということです。
角川歴彦氏と角川春樹氏の兄弟が不仲となった理由や、2人の両親と他の兄弟は何人いるのか家系図とともに紹介します。
角川歴彦と角川春樹の関係は兄弟で不仲
- 角川春樹:1942年1月8日生まれ80歳
- 角川歴彦:1943年9月1日生まれ79歳
角川歴彦さんは角川書店の創業者の次男です。
兄の角川春樹さんは創業者の長男で、2人は1歳差(2学年差)の兄弟です。
春樹さんは1965年、歴彦さんは1966年に大学卒業後に角川書店に入社。
1975年に社長であった父が死去したことで兄の春樹さんが社長に、歴彦さんは専務に就任します。
兄は角川書店で映画製作を担当し「メディアミックス」という戦略を確立して、角川映画ブームを起こします。
弟の歴彦さんは雑誌部門を担当し、「東京ウォーカー」「ザ・テレビジョン」などの情報誌の創刊とアニメ情報誌や「角川スニーカー文庫」「富士見ファンタジア文庫」などのライトノベルを確立しました。
しかし歴彦さんが副社長に就任した1992年に、経営方針を巡って兄弟で対立によって春樹さんが歴彦さんを解雇してしまうのです。
この兄弟間の対立をもう少し具体的にみていきましょう。
角川春樹と歴彦の兄弟喧嘩・お家騒動とは?
角川春樹さんが手がけていた映画製作はメディアミックス戦略が功を奏して大きな利益を上げました。
しかし、1980年代後半にはテレビ局の映画界参入やハリウッド映画進出が失敗するなどで、赤字化していきます。
当時の角川書店の収益を支えていたのは、弟の角川歴彦さんが主導する雑誌やアニメ、ゲーム、ラノベ部門でした。
ワンマン気質だった春樹さんは「弟に会社を乗っ取られる」と考えるように。
さらに春樹さんが息子の角川太郎さんを後継者として角川書店に入社させたことで、兄弟の対立が決定的となりました。
1992年に歴彦さんと親しい当時の常務を不正送金の疑いで解任し、歴彦さんの取締役副社長も解任し追放してしまうのです。
追放された歴彦さんは、同業の「メディアワークス」を設立。
メディアワークスには角川にいた80人の編集者のうち、71人も歴彦さんについていきました。
翌1993年には春樹さんの長男・太郎さんが男性へのセクハラで起訴されます。
そして同年、春樹さんはコカインの密輸を指示したとして逮捕され、その後服役します。
こによって、春樹さんは社長を退任。
角川書店には歴彦さんが呼び戻され、社長に就任しました。
このような経緯から、角川兄弟が不仲であるというのはかなり有名な話なんだそうです。
しかし、春樹さんは6度目の結婚となる現在の妻と息子さんと家族の時間を過ごす中で、家族に対する考え方がかなり変わったそうです。
今は弟の歴彦さんとも関係が少しは修復しているのかもしれませんね。
角川春樹・歴彦の両親兄弟の家系図は?
引用:https://kingendaikeizu.net/sougyou/kadokawa.htm
角川春樹、歴彦兄弟の父親は角川書店創業者の角川源義(かどかわげんよし)さんです。
母は冨美子さんで、1947年に父が愛人との間に子供ができたことが理由で離婚しています。
1939年生まれの2人の姉・真弓さんは歌人の辺見じゅんのことです。
父の源義さんは1949年に俳人の中井照子さんと再婚し、妹の真理さんが生まれました。
真理さんは18歳で自殺しています。
また、父親はかなり奔放な性格で愛人がたくさんいたとのことですから、他にも異母兄弟がいるかもしれません。
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